飯田 敦夫(京都大学大学院医学研究科 グローバルCOE特定研究員)

2017年3月7日火曜日

第3回日本血管生物医学会 若手研究会

ご無沙汰しています。飯田です。

3月3-4日に淡路島で開催された「第3回日本血管生物医学会 若手研究会」に参加してきました。
学会の会員ではなかったのですが、2015年の助成対象者である大阪大学の木戸屋先生がオーガナイズしているということで、声をかけてもらった形です。


















会では「ゼブラフィッシュを用いた血管・血球分化の研究」というタイトルで口頭発表を行い、優秀発表賞を頂きました。



















まさか選ばれるとは思わず、帰り支度の途中で上着を羽織ったまま賞状を受け取りに行ったのは失策でした・・・。

これを機に、血管生物医学会にも入会して、ちょっと停滞気味のゼブラフィッシュの研究も加速させたいとテンション上がっています。
ちょうど年度末なので、来年度はもっとブログの更新頻度を上げていきたい(報告できる成果を増やしたい)と思っています。

また更新します。

2016年10月20日木曜日

メダカ受精卵の細胞分裂(卵割)で核が光って見える

こんにちは。飯田です。

しばらく沈黙していましたが、論文を出しました。
農学部との共同研究として、知り合いの修士論文をお手伝いして、それを投稿論文として体裁を整えて出しました。

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Inoue T†, Iida A†, Maegawa S, Sehara-Fujisawa A, Kinoshita M
Generation of a transgenic medaka (Oryzias latipes) strain for visualization of nuclear dynamics in early developmental stages
受精卵の前核および細胞核の動態が観察可能な遺伝子組み換えメダカ系統の樹立
Development, Growth & Differentiation 58 (2016) DOI: 10.1111/dgd.12324
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残念ながらオープンアクセスではないですが、内容を端的に言うと「受精卵が細胞分裂するときに核が光って見えるメダカを作った」です。
もっと直球で、論文の肝となる動画を下に出します。

この魚ではGFPに特別なシグナルを付加して、核に集まる(核が光る)ようにしてあります。
それに加えて、核局在GFPが受精卵の段階から多く生産されるように、遺伝子発現調節機構に工夫がしてあります。



最初に小さな2つの緑色が重なります。
これが受精卵の元になった精子の核と卵子の核の融合です。
その後、精子と卵子の両方の遺伝情報を持った核が、細胞分裂(卵割)に伴い増加していきます。
分裂の前後では染色体の分配に備えて核膜が消失するので、核に集積した緑色は拡散して見えなくなってしまいます。

正直この論文は「光る魚を作ったこと」だけのものですが、この「光って見える」ことを武器として次の発見が生まれることを期待しています。

手短ですが「ちゃんと活動してますよ」報告でした。
また更新します。

2016年8月23日火曜日

「第2回ユニーク会@岡崎」を開催しました。

こんにちは。飯田です。

8月20-21日に『第2回ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会』を岡崎コンファレンスセンターで開催しました。





























少し風変わりな生き物で、風変わりな現象を解析している研究者が多く集まり、自由な雰囲気で発表と討論を楽しみました。










































ちなみに僕の主催するイベントの『自由』は本当の意味でのフリーダムです。
基本的に何やっても喋っても僕はニコニコ見ているだけです。
そんな研究会も、今回でもう2回目。

来年には第3回の開催を予定しています。
興味のある生物系研究者の方、僕までコンタクトをお願いします。

ではでは。また更新します。

2016年8月16日火曜日

第1回次世代生命科学の研究会@徳島大学

こんにちは。飯田です。

8月12-13日に徳島大学藤井節郎記念医科学センターで開催された「第1回次世代生命科学の研究会」で発表してきました。
参加者の分野が幅広い&初対面の方が多かったので、タイトルを「魚を使った研究とかどうでしょう?」と銘打って、ゼブラフィッシュを使ったモデル動物的な話と、胎生魚を使った珍獣研究っぽい話をしてきました。






















偶然か意図的か、ちょうど阿波踊りの日程と被っていたので、こちらも人生で初めて参加(?)してきました。
人混みと喧騒と盛り上がりに圧倒された記憶しかありません・・・orz

そして案の定、Uターンラッシュに揉まれながら京都に戻ってきました。
今週末は研究会@東岡崎市です。

また更新します。

2016年8月2日火曜日

高校生の施設見学

小学生の次は高校生。飯田です。

今日は福岡県立明善高等学校の施設見学の一端を、ゼブラフィッシュで対応しました。
内容は「(1)飼育施設の見学と、色素を欠く突然変異ゼブラフィッシュの紹介」「(2)顕微鏡を使った稚魚の観察と、蛍光で可視化された血管・血球の観察」で構成して、基本的には小学生向けの内容と同じテーマです。





























ただ、週末のセミナーと異なる点として、今日はホーム開催なので蛍光観察ができるし、レジュメを難しめに書いても大丈夫ということで、労力的には気楽でした。ロングトークも無いし。

これでアウトリーチ活動はひと段落したので、次は研究会ラッシュ&間隙を縫って実験のアツい夏がやってきます。
イベントには事欠かないので、また更新します。

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追記
明善高校のfacebookに施設見学の写真がアップされていました。

2016年7月31日日曜日

やさしい科学技術セミナー@パナソニックセンター東京

こんにちは。飯田です。

7月30・31日、パナソニックセンター東京の有明スタジオで小学生対象のやさしい科学技術セミナーを担当させて頂きました。
タイトルは「光る魚で細胞を”視”る〜蛍光イメージングってなんだろう?〜」です。




話の内容は、自分が研究に使っているゼブラフィッシュや蛍光イメージングの紹介をしました。
そして、実際にゼブラフィッシュ稚魚の顕微鏡観察などを体験してもらいました。
小学生を対象とした講演は初めての体験だったので、スライド中に使う漢字の種類から試行錯誤の準備で少し大変でしたが、皆よく話を聞いて理解してくれたと感じています。




また今回は「蛍光」という現象を具体的な体験と共に理解してもらう工夫として、ブラックライトと蛍光物質のペンを使ってみました。
上手く目論見が当たって、1人でも多くの生徒がゼブラフィッシュや蛍光について覚えていてくれればいのですが。
























セミナー後の質問も「ゼブラフィッシュの研究が、どのように発展していくのか?」など鋭いものや、「遺伝子は元々どうやって出来たのか?」など、一言では語り尽くせない高度な質問も飛び出し、講演した側も非常にいい刺激を受けました。
今回が好評なら、また来年あたりにも声がかかるらしいので、よりグレードアップした内容を練って、虎視眈々とリベンジ(?)を狙うとします。

セミナーの様子はJAPAN PRIZEのTwitterでもリアルタイム更新(?)されていたので、そちらも参照してください。

また更新します。

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※参考:今回のセミナーで使った機材&グッズ
・顕微鏡:Leica S6E, Leica EZ4W
・発光:ケミカルライト
・蛍光:ブラックライト&ブラックライトペン







2016年6月28日火曜日

第2回ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会

生き物の研究、特に分子生物学的アプローチを用いた解析は、飼育や実験が容易な限られた生物種(マウス、ショウジョウバエ、線虫、メダカ&ゼブラフィッシュ等)を中心に発展してきました。
しかし近年の飼育・実験技術の進歩により、これまで研究材料としての取り扱いが難しかった生物種でも、分子生物学的アプローチによる解析(ゲノム編集、光学解析等)が可能になっています。

その手のモチベーションの研究アイデアに関して、腹を割って話し合ってみる趣旨の研究会を、8月に愛知県岡崎市で開催します。




























第2回ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会

去年に続いて、2回目です。

今回は「先端技術による研究手法を啓蒙する」みたいな方向性のプログラムを考えていますが、今後もこの路線で行くかどうかは未知数です。
ひょっとすると考えが変わって「好事家による内篭りで、狭く深い愛好会」みたいな路線変更があるかも知れません。

ということで、今後の方向性を決めるためにも、多様な研究者の方々の参加をお待ちしております。

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※本会は第22回小型魚類研究会のジョイント企画として開催されます。