飯田 敦夫(京都大学大学院医学研究科 グローバルCOE特定研究員)

2013年2月24日日曜日

ブラインシュリンプ育成記

こんにちは。飯田です。
先週の記事で、ゼブラフィッシュの生き餌のアルテミア(別名:ブラインシュリンプ/シーモンキー)を紹介しました。
実はあれ以降、一部をずっと育てていたので、成長の記録の一部を紹介しようと思います。


最初は孵化当日










体に栄養分が詰まっているので、オレンジ色に見えています。
頭部に幼生だけに見られる「単眼」と呼ばれる目がひとつあります。


次に孵化後2日。















栄養分を使って体が大きくなりました。
胴体部分が伸びて、両手に水を掻くための”ヒゲ”のような構造が出来てきます。
この日から餌として、ゼブラフィッシュ用の粉エサを砕いたものをやってみました。


孵化後4日。













是非とも画像をクリックして大きな写真で見てもらいたいのですが、両手の骨格(?)がカッコいいです。
友達には「エヴァンゲリオンの使徒だな」と言われたので、顔の前で手を組んで「ああ」と答えておきました。


最後に孵化後6日。













基本的なフォルムに大きな変化はありませんが、頭部に左右一対の「複眼」が出来てきます。
成体になるとこの複眼で物を見るようになります。

と、ここまでは育てたのですが、孵化8日後に大量死してしまいました。残念。
調べたところによると、意外と餌や水のコンディションが難しいらしいです。
機会があれば再チャレンジしたいと思っていますが、今回はこれで打ち止めです。
ちなみに大人になると、こんな感じ(Wikipedia)でエビっぽくなります。

ゼブラフィッシュを飼育しているとアルテミアの他にも、稚魚の餌のゾウリムシやワムシ、水槽に繁殖する謎の泳ぐ微生物(!?)などと遭遇します。
それらも、また機会を見て紹介していきたいと思います。

では。また更新します。

2013年2月15日金曜日

見学者とブラインシュリンプ

こんにちは。飯田です。
今日は、セミナーで知り合った理学部の1回生が研究室見学に来ました。


















と言っても、特別なことは何もなく、いつも通り飼育室で魚メインでのご案内となりました。
今日はたまたま、ゼブラフィッシュの生き餌のブラインシュリンプがあったので、それも見てもらいました。


















ブラインシュリンプというのは節足動物のエビに近いプランクトンで、一般にはアルテミア(アルテミア-Wikipedia)という名前で呼ばれています。
もしくは『シーモンキー』という名前で商品化されていたりもします。

下は孵化直後のブラインシュリンプの拡大写真です。
この状態だと殻も柔らかく栄養も豊富で、魚が喜んで食べます。
水族館などでも小型魚やクラゲの餌として使われていて、水槽の中にオレンジ色の小さな生物が見られることもあります。


















研究室で使っているブラインシュリンプは、乾燥した状態の卵を缶詰で買っています。
本来は雨期や乾期のある湖に住んでいるので、乾燥状態で生き続けることができる『シスト』という休眠卵の状態で保存することができるのです。
これを専用の装置を使って、海水中でエアレーションすると約24時間で孵化して、上の写真の状態になります。

















それを目の小さな網で”こして”殻や海水を除き、孵化した幼生だけを魚にやるというスンポーです。
これも魚にやらずに飼い続ければ、立派なアルテミアに成長するので、機会があったら育てた成体の写真も撮影して紹介しようと思います。

前回は深海イカに触れたので、今回はお手軽なキモカワイイ生き物の紹介でした。
また更新します。飯田でした。

2013年2月11日月曜日

日本国際賞受賞記念講演会へGO!

最近ブログ更新サボっていました。飯田です。

みなさん、先月のNHKスペシャル『世界初撮影!深海の超巨大イカ』はご覧になったでしょうか?
この件については、イギリスの科学誌Natureでも取り上げられていました。
このように「なんとなく存在は知られているけど、実はその生態は殆ど知られていない」、そんな生き物が深海にはまだまだたくさんいます。
今回の有人探査船の開発をブレイクスルーとして、ダイオウイカ以外にも様々な深海生物の採取や生態観察が可能になるのでは?と期待しています。

で、その深海ブームに乗っかったのかそうでないのかは分かりませんが(多分違う)、今年の日本国際賞受賞者の一人に「深海生物の生態と多様性の研究を通じた海洋環境保全への貢献」によりアメリカのジョン・フレデリック・グラッスル博士が選ばれました。
4月には記念講演もあり、夕方から上京して聴きに行こうかと検討しています。
2013年(第29回)日本国際賞受賞記念講演会参加申込
2013年4月25日(木)18:30-20:30
・デジタル社会を支える化学増幅レジスト
・深海生態系の神秘を探る
もし「我こそは」と思われる方がいれば、現地で合流もありかと思います。
気軽に声をかけてください。

と、財団イベントも宣伝も兼ねたエントリーでした。
また更新します。